「虹の架かる教会」京北教会ブログ
2014.3.23
「3月23日(日)創立記念日礼拝のこと」
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日本キリスト教団 京北(きょうほく)教会
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「3月23日(日)教会創立記念日礼拝のこと」

朝、教会玄関の受付にて。
教会創立から105周年、
下鴨に移転して73周年。
今日も、教会の扉が開きました。
陽光と共に皆様が入ってきます。
今日は、ちょっと暖かい日でした!

礼拝堂のシャコバサボテン。
受難節を覚えて。
2014年 3月 23日(日) 京北教会 聖日礼拝
聖書 使徒言行録 16章 11~15節
フィリピの信徒への手紙 4章 10~20節
説教 「心から感謝して」
山下慶親牧師(名はよしちか、平安教会代務牧師)
1979年~1985年の6年間、京北教会牧師。
讃美歌21 3「扉を開きて」
493「いつくしみ深い」
412「昔、主イェスのまきたまいし」
81「主の食卓を囲み」(聖餐式)
出席者数 43名
礼拝後 ・創立記念昼食会
美味しい昼食をみんなでいただいた後、
山下牧師からお話をうかがいました。
京北教会に6年間おられた後の今日までの、
軌跡や家族のご様子などをお話いただきました。
また、今後に向けて考えておられることも、
お話いただきました。山下牧師は、
4月からマレーシアのクアラルンプールで、
日本語(日系人)教会の牧師をされるとのこと。
アメリカの神学校で牧師資格をとって、
タイに宣教師として派遣され、
その後に京北教会牧師として着任されました。
その後、短期大学教員、教会牧師、
大学理事長などを歴任されています。
アメリカ、タイ、ドイツと各地に住まわれ、
ご家族も含めて国際的に活動されています。
そのスケールの大きさにびっくりでした。

昼食会は13:30に終了しました。
もっとお話をお聞きしたい気持ちでしたが、
お疲れが出てはいけないのでここまでに。
「社会正義の問題を扱うにしても、
それは魂の問題なのです。」
……という主旨のお話が心に残りました。
山下牧師は、たくさんの翻訳書を出しておられます。
それらに共通するのは、キリスト教と社会正義の問題です。
教会は、社会正義の問題を、政治問題ではなく、
魂の問題としてとらえて、各人が信念に立って生きること、
そのためには、まずは社会の事実を知ることが大切だと、
おっしゃっていました。
アメリカで1960年代以降に盛り上がった、
黒人公民権運動の発端のひとつは、
バスで黒人と白人の席が分けられていることに、
反発して白人の席に若い黒人が座ったことにあります。
それは厳しい批判を受けたのですが、
黒人のおじいさんやおばあさんが、若者に賛同して、
「そんな差別をするバスには乗らない」と、
バス乗車ボイコットをしたことで運動が広がり、
やがては社会を変えていきます。
そのように、日本でも、自分の子や孫の世代へと、
高齢者は何を残していくかが問われていると、
山下牧師は語られました。
厳しい現実の話ではありますが、
山下牧師による話は、
とても暖かな話として聞こえました。
そして、教会は人数の大小が大事ではなく、
「関わり」を大切にする場であることが大事だとも。
御自分が京北教会で様々な「関わり」によって、
育てられたからそう思うと述べられました。
これからも国際的に活躍されることを願います。
大学教育者として、牧師として、
山下先生はこれからも様々な方々から、
主にある活躍が待たれています。
ご健康をお祈りいたします。
この日の朝早くから、昼食準備がなされました。

創立記念のお祝いの赤飯。

菜の花とはんべんを具にしたお澄ましの用意。

ほうれん草としめじのゴマ和えを詰めていきます。

高野豆腐の盛りつけ。
おかず類は、皆様が分担して受け持ち、
それぞれに自宅で作って、持ってきてくださいます。

卵焼きは朝、教会で焼いて切っていきます。
この日、40人以上に提供する食事のために、
調理に各人がゴム手袋を用いるなど、
衛生管理に細心の注意を払っておられます。
長年の経験に基づいて、
一つひとつの手順を間違いないように進めます。

上の写真は詰めている最中。
健康事情などで礼拝に来られない高齢の方にも、
お弁当として礼拝後に届けることを考えて、
ブラスチック弁当容器に詰めていきます。

このあと、卵焼きと黒豆を入れて完成です。

完成! ご準備いただいた皆様、
本当にありがとうございました。
美味しく味わって、創立記念の味を噛みしめました。

礼拝のなかで聖餐式(せいさんしき)をいたしました。
京北教会の聖餐式とは、
主イエス・キリストが御自分を現した、
パンとぶどう酒(京北教会ではブドウ果汁)を、
洗礼を受けている者がいただく式です。
(聖餐式の意味の解説は、京北教会ホームページ内の、
「礼拝のしおり」にも記しています)
聖餐式のある礼拝の日の週報には、
毎回、以下の文章を掲載します。
★聖餐式について
本日は礼拝中に短く聖餐式を行います。
これは主イエス・キリストが自らを
「パンとぶどう酒」で現し、
それを食する弟子たちは、
主と共に生きることを表す式です。
意味を知って預かるべき式として、
すでに洗礼を受けた方にのみ、
パンとぶどう果汁を配餐します。
未受洗の方には、
聖餐式を信仰への招きを聴く機会と受けとめて、
共にいてくださるよう願います。
神様を信じる道である洗礼は、
誰にでも開かれた道であり、
自らの重荷を降ろしていく道です。
いつでもご遠慮無く牧師に受洗をご相談ください。
洗礼を受けて、主と共に、
教会と共に歩んでいきましょう。

朝、9:30から聖餐式準備のための祈りを牧師がしてから、
礼典担当の役員が準備をされます。
信仰における準備とともに、衛生面でも万全を期しています。
準備される皆様、ありがとうございます。

この日の礼拝奏楽は、
1916年(または17年)製造のヤマハオルガン。
京南教会時代から暖かく明るい音色を、
奏楽者によって響かせてくれました。
みんなで元気に讃美歌を歌いました。

昼食会のとき、山下牧師のお話の前に、
上のパネルを皆様にお見せしました。
何だと思われますか?

これは1927年の京都市内の地図の一部のコピーです。
烏丸五条近くの町の様子がわかります。
細長い家屋や店舗、会社などがつらなっています。
この地図のなか、赤い矢印がついているところに……

はっきりと「京南教会」が記されています。
1941年にここから下鴨に移転して「京北教会」となりました。
その跡地に「大丸ドレスメーカー(学院)」(通称ドレメ)が、
建てられたことが、地図に上書きする形で記されています。
現在は「D`sファッション専門学校」(下写真)となっています。
(Dは大丸なのでしょうね)

上記の地図は、従来はっきりとはわからなかった、
京南教会の場所が特定できる初めての資料です。
教会員のTさんが京都府立総合資料館にあることを発見し、
コピーしてくださいました。感謝いたします。
京南教会の会堂(兼幼児園)のおおよその形もわかりますね。
歴史をまたひとつ実感しました。
いろいろなことを知り、いろいろなことを考えた、
京北教会創立105周年記念礼拝の日となりました。
関わる皆様と、天の神様に心より感謝申し上げます。
106年目に入っても、みんなでいろいろしていきましょう。
「関わり」を大切にする京北教会として……。