京北(きょうほく)教会ブログ──(2010年〜)

日本基督(きりすと)教団 京北(きょうほく)教会 公式ブログ

創立103年記念礼拝と、初代リードオルガンの歴史の話

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教会創立記念礼拝の朝。
礼拝堂は静か。
京北教会は、やがて103年目に入る。



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 創立記念礼拝を行う前の、教会の朝の光景。
 初代オルガンで練習される奏楽者。

 講壇前の白い布は聖餐式の品にかけているもの。
 聖餐式の準備は、朝9時30分から担当者が集まり、
牧師と共に祈祷することから準備を始める。

 礼拝堂に早くから来て座っておられる方は、足が不自由だが、
 今日のために来てくださった方。

 講壇の花は、今日のために活けていただいたもの。

 そして、今日の昼食のために何人もの方が、
 朝からお働きくださった。

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 皆様の祈りとご努力に感謝いたします。



 
 2012年3月18日(日) 京北教会 創立記念聖日礼拝

 聖書 ルカによる福音書 6章20~21節
 説教 「己に耐えて、一本の木になる」
 讃美歌21    7「ほめたたえよ、力強き主を」
      299「うつりゆく世にも」
      433「あるがまま我を」

 出席 24名

 礼拝後 創立記念愛餐会(昼食会)

 
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 朝からご準備いただいた昼食。
 お祝いの赤飯とおかず、お汁。
 創立記念にふさわしい献立をいただきました。
 美味でした。感謝。

 今回初登場のチジミもお皿に載りました。
 韓国から来ておられるご夫婦が作ってくださったチジミ。
 チジミとは、日本のお好み焼きに少し似ているともいわれる、
 韓国の食べ物。ニラが入っている。
 今日のものには、ニラだけでなくタマネギが入って甘みがあり、
 それにタレをかけていただく。おいしかったです。感謝。

 下の写真は、昼食の準備をしているところ。

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 食事の後に、お話を聴かせていただいた。
 長年に渡って、京北教会で礼拝奏楽を、
 担当し続けてくださっている方からである。
 
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 上の写真のように、
 しっかりとレジュメを用意していただいて、
 わかりやすくお話をしていただいた。
 ありがとうございました!

 教会の初代オルガンについてと、
 礼拝奏楽についての思い、
 またその学びについての思い出等の、
 お話を聴かせていただいた。

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 そのお話の中で、
 教会の初代オルガンは「本当は、どの時期に教会に設置されたのか」
 …という歴史についての追求の、興味深いお話もいただいた。

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 従来は、このオルガンが製造され納入されたのは、
 礼拝堂が建築された1924年と考えられていたが…

 初代オルガンの中にあるシリアルナンバー(製造番号)を確認して、
 ヤマハに問い合わせてみると、

 「1916年か17年(大正5年か6年)の製品です」
 …との回答をいただいたとのこと。

 これは礼拝堂建築がなされた年ではない。

 では、どういうことか。

 このオルガンの製造年代と、
 京北(前身は京南)教会の歴史を重ねてみると…

 1917年は京南教会付属の、
 京南愛児園(幼稚園)開設の年にあたる。

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 そしてこのオルガンは当時評判が高く、販売数が多かった品であり、
 (オルガンに貼られたいくつもの品質証明のシールからわかる)
 礼拝堂建築のときにわざわざ中古品を買い入れたとは考えにくい。

 下の写真は、オルガンに貼られた品質証明シール。
 これらは品評会での受賞を示すが、品質の良さだけでなく、
 販売台数(普及度)もその中で評価されているという。

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 …ということを合わせて考察すると、
 この初代オルガンは、京南教会付属愛児園開設のときに、
 購入されたものであるといえるのではないか。

 そして、それを礼拝堂建築のときに合わせて、
 教会に移して設置したと、
 考えることが妥当ではないだろうか…。

 そのような推測をお話いただき、感銘を受けた。

 歴史は、注意深くならねば、わからない。

 推測が正しければ、初代オルガンの歴史は、
 今年で88年が経つ、京北教会礼拝堂よりも古いことになる。
 製造されてから95~96年が経っていることになる。
 
 他にも興味深いお話を、いくつも聴けた。
 しっかりしたご準備を、本当にありがとうございました。

 このように「奏楽者からまとまったお話を聴く」機会は、
 今まで無かったように思う。
 奏楽者の方のお気持ちをうかがう、
 貴重なお話をいくつも聴けた。

 「奏楽者にとっては、弾くことが、信仰告白だと思います」と、
 最後におっしゃられたことが、とても心に響いた。

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 お話のあとに、みんなが古くからなじんでいる讃美歌、
 「主われを愛す」と「いつくしみ深い」を、
 初代オルガンでの伴奏をしていただいて、
 みんなで歌った。大きな声で。

 創立記念礼拝と愛餐会、
 皆様、本当にありがとうございました。
 
 われら103年目──。