京北(きょうほく)教会ブログ──(2010年〜)

日本基督(きりすと)教団 京北(きょうほく)教会 公式ブログ

イースターを前にして

以前、兵庫県養父市の「大屋教会」を3月に訪れた記録を、
この場所に掲載していましたが、
ブログ分量を整理するために、
6月3日付ブログに場所を移しました。
(または、以下のアドレスでご覧下さい)



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 京北教会の、
 庭のナンテンの実。逆光の中で紅が輝く。

 今日は、降ったり晴れたり、なんだか天候の変化が忙しい。
 降ったかと思うと、そのあとにさんさんと陽の光。
 こういう日もある。

 今日は、2011年度の最終の日曜日。
 そして、京北教会の、
 創立記念日。(記念礼拝は先週行いました)

 創立103年目に突入。
 ブログのタイトルも「~103年目の歩み」と改めました。

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 雨上がりのツバキの花。雨滴が付いた花に、陽の光が木洩れ日のように、
 背後から射して花びらを光らせている。

 
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 庭のハナニラ(スプリングスターフラワー、ベツレヘムの星とも)。

 雨滴を載せて、光らせている。

 晴れたり降ったりの日だから撮れる写真。

 年度の終わり、3月の終わりの、

 良い一日でした。

 

 
 2012年3月25日(日) 京北教会 聖日礼拝

 聖書 ルカによる福音書 6章27~36節
 説教 「それが善であること」
 讃美歌21 155「目を上げ我は仰ぐ山々」
       313「愛するイェス」
       494「ガリラヤの風」

 出席 26名

 礼拝後 ・こころで歌おう~新旧讃美歌一曲(自由参加)
       讃美歌1編 130番「喜べや讃えよや」

     ・いつものお茶の時間

     ・受洗準備会 (希望者一名、役員一名、牧師の三人で)

 
 4月8日(日)イースター(復活日)礼拝の中で、
 洗礼式を行う。今日はその準備の会をもった。

 簡単なプリントを用意して、
 お話させていただいた。
 
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 窓の外では、晴れたり曇ったり降ったり、
 本当に今日の天候は変化が忙しかった。

 その中での受洗準備会。
 昨日、そのために用意するプリントの文章を書きながら、
 いろいろなことを考えた。

 いろいろなことを考えると、
 文章はどんどん長くなっていく。
 それを整理して、読み直して、また書き直して、
 …できるだけ短く簡潔にまとめていく。

 本当に大切なことは何かと、確かめていくような気持ちで。
 私たちが、今日において、信じて生きていくことについての、
 教会が語る教えとは何かと、考えながら。

 今日、ご出席いただいた皆様、ありがとうございました。
 楽しく、有意義な時間でした。



 
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 今日の全ての会が終わり、
 皆さんが帰っていかれたあと、
 ぼんやりしていると、
 ふと、ずいぶん以前のことを、
 なぜだか、突然に思い出した。

 京北教会に来るときよりもはるか昔…
 ブログ筆者が、愛媛県の教会にいたときに、
 役員のTさんという方がおられ、
 その方が、「3月」という時期について、
 言っておられた言葉だった。

 「わしはなあ…どうも、この3月ごろの空気が、
 好きになれんでなあ…。それはなあ、この3月のころの景色の、
 なんともいえん『しろ~い感じ』が好きになれんのや。
 なんや、はっきりせん感じでなあ。」
 
 …という言葉。
 3月という時期には、空気や景色が、
 「なぜか、いつもより、ぼ~っと白く見える感じがする」という意味。

 これは、3月の空気や景色に、
 白い色がついているという意味ではない。
 寒い冬が終わったが、まだ元気な春は来ていない、
 そんな、なんとなく中途半端な気候の時期に、
 ふわりと射してくる陽の光のもとで、
 景色や空気が、ぼんやりと白く見える…
 ように感じるとのことだった。

 わかる。
 1年間を過ごした、年度の終わりに、
 何かぼんやりとした、ごくごく軽い虚脱感のようなものを感じ、
 景色や空を見たときに、確かに「白い」ような何かを感じる。 

 その言葉を言った方は、ご夫婦で酪農を営んでおられ、
 また畑で野菜を作り、年中忙しくしておられる方だった。
 朝4時に起きて牛の世話。1日2回の搾乳。
 毎日、50頭の牛の世話があるので、旅行に出ることも難しい。
 お嬢さんの結婚式の日には、牛の世話を近くの同業者に頼んで、
 ようやく、まる1日をあけることができた。
 そんな生活の中、教会役員を数十年つとめてくださっていた。

 夏も冬も関係なく、季節に耐えて、
 体を動かし続ける、
 忙しい日々を1年間過ごしていたがゆえに、
 年度の終わりの3月の、穏やかな、
 「まどろみ(かすかな眠り)」を誘うような気候が、
 あまりお好きではなかったのかなぁとも思う。

 あるいは、年度末には、いろいろな仕事の区切りがつくが、
 まだ新年度の活動には入れない、「しばらく何もなし」という、
 この時期独特の感覚のせいだろうか…。

 私が四国から岡山に転任が決まって引越をするとき、
 大型トラックを借りて、自ら運転して荷物を運んでくださった。
 あれも確か、3月の終わりの「しろ~い感じの空気」の中だった。

 最後まで、本当にお世話になった方だった。

 そして、私が転任してちょうど1年後に天へ召されていかれた。
 思いもよらない病気で。あれは、確か3月の末。

 そして、イースターの日曜日の午後に、
 ご葬儀が行われたと記憶している。
 岡山の教会で、それらの知らせを聞いたことを覚えている。
  
 あれから、ずいぶんと時間が経った今日、
 イースターのことを思うなかで、
 その方の「3月の白い空気」という言葉を思い出した。

 イースターは、過去の記憶の想起のときでもあり、
 未来への希望を持つときでもある。
 人の命を動かす力を持つ神への信仰を持つときである。

 「3月の白い空気」を打ち破って、
 まどろみを打ち破って、
 イースターの日がやってくる。
  
 今年は4月8日(日)。



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 夕刻の京北教会。

 2011年度最後の日曜日がもうすぐ終わります。

 1年の実りを、神様に感謝いたします。