京北(きょうほく)教会ブログ──(2010年〜)

日本基督(きりすと)教団 京北(きょうほく)教会 公式ブログ

<防府教会、直方教会、但馬日高伝道所を訪れて>(2011)

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 京北教会の礼拝堂。 日曜日の朝の光の中。

 黄色の花が光に映える。
 手前は講壇の脇に置いている、
 シュロチク(葉の形がしゅろに似た木)の葉。

 しゅろの葉は、
 イエス・キリストの受難を表す象徴ともされる。
 
 教会の暦は「受難節」に入っている。
 4月24日(日)のイースター(復活日)の前日まで、
 その期間が続く。

 受難節の最後の一週間を「受難週」と呼ぶ。



 今年の受難週には、京都南部地区の集会として、
 東日本大震災を心に刻み、共に祈るつどい」が、
 京北教会を会場に開催される。
 
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 チラシの案内文の最後にこう記している。

 「今後の支援と共生のための力を、
 皆でわかちあうことを願っています。
 この受難週のつどいを通して、
 イースターへと共に歩みましょう!」

 主に導かれて、そうであることを心から願う。
 被災地の惨状の報告を聞いたときに、
 何の言葉も口に出すことができなかったとしても。





 ─冬期休暇に、いくつかの教会を訪ねて─


 防府教会(山口県)
 直方教会(福岡県)
 但馬日高伝道所(兵庫県)  …の三つの教会を訪れました。



 2月中旬に、京北教会の牧師が、
 教会から一週間の冬期休暇をいただいて、
 旅に出た。西日本に車で気ままにドライブに向かった。
 目的地は定めない。

 車で走りながら、この機会に、
 山口県と福岡県に住んでおられる、
 京北教会員の方たちを訪問しようと決めた。

 どちらの方の所にも、
 事前にご連絡をとっておくことをせずに
(旅の予定がなかなか定まらなかったため)、
 その日に、ごく近くまで行ってから、お電話をしたところ、
 急であるにもかかわらず時間をさいてくださり、
 こころよくお会いしてくださった。

 そして、たくさんのお話をすることができて、うれしかった。
 突然の来客を暖かく迎えてくださった、
 防府と福岡の、京北教会員のみなさま。
 本当にありがとうございました。
 とても、うれしかったです。



 お二人の京北教会員にお会いしたあと、
 関西へ戻ろうとしたが、
 大雪が降って、高速道路の途中で足止めになった。
 そこで高速から降りたところにある町に一泊し、
 その町の、旧知の牧師のおられる教会で、
 日曜日の礼拝を守った。



 次の日には関西へ戻り、
 今度は教区研修会でお世話になった牧師の、
 おられる教会をおうかがいさせていただいた。
 その帰りには道が凍って、
 長時間の超渋滞を経て、
 ようやく深夜に京北教会に帰り着いた。

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 但馬から京都市内に帰る途中の深夜の光景。
雪の降る中での超渋滞。


 
 …というわけで、
 この旅の中で、三つの教会を訪問させていただいた。
 以下に紹介します。

 (今回カメラを忘れたので、
 写真は全て携帯電話のカメラで撮影。
 画質が低いことをご容赦ください)



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 ひとつめ。
 日本キリスト教団 防府(ほうふ)教会。山口県

 今回の教会員訪問に際して、
  この教会の牧師が力になってくださった。

 この教会の牧師とは、かつて他の教区にいたときに
   震災復興支援や諸集会において、
   様々な活動を共にさせていただいた。

 そして今、この地に住む京北教会員とのつながりにおいて、
   力になってくださっている。
 感謝にたえない。








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 ふたつめ。
 日本キリスト教団 直方(のおがた)教会。福岡県北九州。
 この教会の牧師とは、18年前に兵庫教区の沖縄青年交流の旅で
   ご一緒させていただいた。

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 よく見ると、会堂の正面の屋根部分に、
 ぶどうの実と葉のマークの装飾があるのが、わかりますか?



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 この写真は、直方教会の礼拝堂玄関の横に掲げられた教会看板。
 風雪に耐えてここにあり続ける教会の意志を表すようにして、
   ずっと掲げられている。(新調も考慮中とのこと)

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   直方教会の礼拝堂。左前方の壁には、
 大きな文字で書かれた「使徒信条」が掲げられている。
 毎週の礼拝で、これを見ながらみんなで朗読する。

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 暖かな雰囲気の礼拝堂。

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 礼拝が終わると、礼拝堂の隅にスペースをつくって、
 みんなでお茶や果物をいただきました。
 気軽に声をかけてくださり、
 教会の皆様とお話できたことを感謝します。





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 みっつめ。
 日本キリスト教団 但馬日高伝道所。兵庫県

 下は礼拝堂。
 十字架の形が珍しい。
 地に立てられている様子だろうか。

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 この伝道所の牧師とは、
 12年前に神学生として夏期伝道実習を、
 四国でしておられたときに面識が出来た。
 そして、今年になって、
 教区の研修会にお招きして、
 貴重なお話をしていただいた。感謝。

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 訪問させていただいた、
 三つの教会・伝道所の、それぞれの教師・信徒のみなさま。

 それぞれの会堂を、
 撮影させていただいたことに心から感謝いたします。

 どこに行ったときも、本当にうれしかったです。
 そこに皆様がいてくれたことが。


 実に愉しい、2月の冬期休暇でした。
 初めてお会いできた、お二人の京北教会員の方々に感謝です。

 また訪問を受けてくださった教会、牧師の皆様に感謝です。
 様々なつながりを作る旅となりました。






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 京北教会の礼拝堂の中心に位置して、
 聖餐卓(せいさん・たく)が置かれている。

 これは、1924年の礼拝堂建築時に、寄贈されたもの。
 京北教会では年5回行っている聖餐式のためにある。

 聖餐卓とは、イエス・キリストを表す、
 パンとブドウ酒(果汁)を、
 聖餐式のために置くテーブルのこと。

 パンとブドウ果汁をそれぞれ小分けして、この台の上に置き、
 教会員またはすでに洗礼を受けている方にお渡しして、
 一人ずつ、一切れのパンと、一つの小さな杯を持って、
 いただく。(パンもブドウ果汁も、ほんの少しの量、一口程度)

 それをイエスを表す「聖餐」による、
 「聖餐式」という。
 その意味は、何だろう。

  ─イエスが、いま、私と、私たちと、
           共にいてくださいますように─

 そう願って、祈って、いただく式が「聖餐式」である。

 そして、この聖餐卓の正面には、
 「我を憶よ」と刻まれている。

    ─「われをおぼえよ」─

 これは、聖書では「私の記念として」
 という言葉にあたると思われる。

 イエスが最後の晩餐のときに行った、
 パンとブドウ酒のわかちあい。
 祈って、生きるための糧をいただくこと。
 神様を心に刻むために、食べて飲むこと。
 それらを、イエスを記念して行う。

    ─「われをおぼえよ」─

 イエスを忘れないように…、
 イエスを忘れてしまわないように…。
 そして、私たちが、イエスを通じて、
 お互いを忘れずに覚えて生きるために…。


 だから、忘れない。

 野の草のように、野の花のように、
 神に守られてそれぞれの場に生きる、
 教会の仲間たちのことを。

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 「今日は生えていて、
 明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、
 神はこのように装ってくださる。
 まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。」

        (マタイによる福音書 6章 30節)
 
 牧師住居の庭に咲いた花を見ながら、
 いろいろなことを「憶え」る。

 2月の旅のこと、震災のこと、教会のこと、自分のこと。

 イエス・キリストのこと…。