上写真は、老朽化した屋外廊下を、当面の補強をした様子です。2020年撮影。
バザールカフェの屋外施設の、
改築を振り返って—— 2021年2〜3月
京都市烏丸今出川近くにある、元・アメリカ宣教師住宅であった、
ヴォーリズ建築の建物を、愛称で「クラッパードイン」と言います。
そこで現在営業しているユニークな喫茶店を「バザールカフェ」と言います。
その建物の屋外にある老朽化した木造施設を、改築・新築しました。
これには、アメリカの教会の団体であるCGMB、バザールカフェ、
そして日本キリスト教団京都教区の三者が協力しました。
以下、簡単に写真でそのことを振り返ってみます。
改築前の、バザールカフェの入り口。
弱ってきた木製廊下を補強して使っています。
入り口から建物の裏手(庭)へと続く屋外廊下。
車椅子の方でも快適に移動していただけます。
しかし20年以上立つと老朽化して、歩くとギシギシと音がなります。
雨の日には、足下に少し不安も感じるときもありました。
長い廊下が庭のテラス(デッキとも言う)に続きます。
結構広い、屋根付きのテラス。ここで喫茶・食事ができます。
晴れの日には特に心地よいオープン・カフェの空間です。
テラスへの接続部をよく見ると、かなり老朽化しています。
このまま老朽化が進むと、危険が生じます。
今のうちに、何とかせねば……。という時期が来ました。
こうして、屋外廊下やテラス、そして、このあとに写真を掲載する、庭の作業小屋、
そうした木製の屋外設備を、一新することになりました。
と言っても、それは単に老朽化した施設を新しくしましょう、というだけではなく、
バザールカフェ(建物名:クラッパードイン)を、これから、みんなで支えていきましょう、という協力の証しとして、関わる三つの団体が力を合わせて計画しました。
バザールカフェの木製廊下やテラスは、今から23年前、1998年に、
バザールカフェを創設したときに、当時集まってくださった、様々な立場の、
ボランティアの方々のご協力によって、できたものです。
プロの業者ではない人たちが、設計し、工事し、造ってくださいました。
そして、こんなに長い間、保たれてきたのです。すごいことです!
(途中で、やり替えた部分もあるとは聞いていますが、それもボランティアでした)
テラスから、隣のカレンハウスに続く屋外廊下。これも手作りです。
車椅子の人が庭に出やすいように造られているのかな、と思います。
ある日、バザールカフェの庭に、陽の光が線のように射していました。
ふだん、こうした板の下の部分を見ることは、まずないですね。
テラスの下にも、がっちりとした構造があります。
これを作ったボランティアの方々のご苦労を思います。
何気ない陽射しの陰に、温かみを感じます。
スロープが作られています。とても自然な感じです。
この長い木の廊下、いいなあ。
ここにも、スロープがあります。屋内からの行き来がうまく考えられています。
これは道具小屋。昔からあったもので、とても古い物です。
雑然とした感じ。仕事場ってこんな感じですよね。
様々な道具が収められています。
裏に回ると、本当に古い感じ。
さすがに老朽化して、新築のときを迎えました。
これはクラッパードインの門を入った所。
石を敷いて道が作られています。
この道の部分が、いつ頃作られたのかは知りません。
1階の出入り口と、裏にまわる道に続きます。
補強しながら使われてきました。
こんな風に、補強も少しおしゃれ(?)に。
木の廊下が、本当に古びてきていましたね。
歩くとミシッと音を立てていました。
ボランティアの方々が20年前に作られた木の廊下。
みんなの愛着が詰まっています。
微妙な傾きにも、当日の方々のご苦労を感じます。
長らく、この木の廊下を通って、たくさんの方々が、
バザールカフェに足を運んでくださいました。
そして、これらの屋外施設の、改修または新築工事を、
開始することになりました。工期は約1ヶ月です。
その間、バザールカフェの店内営業は休止します。
しかし、事前注文を受けての、テイクアウトの弁当作りと配達が始まりました!
コーヒーもテイクアウトできます!
工事が本格的に始まりました!
木の廊下が撤去されました!
こんな眺めになりました。
土がむきだしになると、こんな感じなんですね。
全然、雰囲気が違います。
この砂利道と、あの木の廊下では、全然、歩く楽しさが違います。
ここまですべて木の廊下を撤去しました。
テラス(デッキともいう)も撤去されました。
作業小屋も完全に撤去されました。
撤去した材木。
工事期間、こんな眺めになりました。
そして、早速新築工事が始まります。まず基礎作業。
基礎作業。
こんなふうに土台を確かにします。
がっちりした土台が作られていきます。
こんなふうな土台です。
これは、テラスに張る板でしょう。
これは外した板かな。
テラスの床の骨組みができてきました。
がっちりと建てられていきます。
こちらの木の廊下も土台が据えられていきます。
工事期間中も、バザールカフェはテイクアウトの弁当を出してくれました!
日替わりの弁当を事前注文します。出前もしてくださったそうです。
これは、筆者が、テイクアウトの弁当を買って、自転車で鴨川まで行ったとき。
美味しくいただきました。感謝!
これは、屋外施設の改築が完成間近のバザールカフェで、
外でいただいたテイクアウトの中華丼です。
こうした時期を過ぎて、ついに完成のときがやってきました!
コンクリートの廊下になりました。
新しくできた木の廊下。庭の雰囲気にぴったり合います。良かった!
美しい! 落ち着いた木の廊下、テラス。
以前と変わらない、落ち着く雰囲気はそのままに、屋外施設が新しくなりました。
コンクリートの廊下。
廊下の入口は、こんなふうに門の道からつながっています。
そして、以下の写真から、「竣工式」の当日です。
(以下で、記念写真として人物の群像を写した写真は、筆者の撮影ではありません。
その写真をご提供いただいたバザールカフェ関係の方に感謝いたします。
また、くす玉を割る前後の写真は筆者が撮影しました)
竣工式の会場は、完成したテラスです。
デッキ部分はまだ立ち入り禁止にしています。
新しくできたスロープ。車椅子の方が簡単に庭に出られます。
張られたテープの向こう側に私たちが待機。
もうすぐ始まります。
竣工式を待つテラスの様子。
テープカットのはさみに綺麗にリボンが付けられました。
はさみの左側にある緑の布は、以前にアメリカ合同教会の方々が来日して、
バザールカフェを訪れたときに、記念として私に下さった手作りマフラーです。
これ、小さくてすごく便利なのです!
その左の紫のカバーの本は、聖書です。竣工式で私が朗読しました。
竣工式のテープカット! 向かって右から、日本キリスト教団京都教区議長、
バザールカフェ運営委員長、バザールカフェ店長、上京区長。
区長さんはこのために来てくださいました! ありがとうございます!
そしてくす玉を割ります!
なかなか割れなかった?
ついに割れました! やったー!
竣工式のあとに、新設したあちことで記念写真を撮りました。これは作業小屋。
テラスあたりを散策。
庭へのスロープが美しく、丈夫に整えられました。
上のパネルは、アメリカ合同教会の団体の代表が来日したとき、
記念にくださったものです。同教会は今回の改修費用の一部を出して下さいました。
ありがとうございます!改修費用全体を、バザールカフェ、京都教区、アメリカの教会で、だいたい3分の1ずつ分担しました。皆様のご協力に感謝です!
その横に手作りくす玉。作成者に感謝!
以上で、報告を終わります。
関係者・業者のみなさま、様々なお働きをいただいて、ありがとうございました!