この日の会場となった室町教会(2015撮影)
2012年1月22日(日) 午後2時半~4時半
日本キリスト教団 京都教区 京都南部地区の働きから
伝道部主催「伝道の幻を語り合う会」於 室町教会
講演 「夢幻(むげん)の可能性─丹波新生教会と共同牧会」
講師 竹ヶ原政輝さん(丹波新生教会牧師)
この会に、京北教会牧師が、出席。
この会の名称に使われている、
「幻」(まぼろし)という言葉は、
聖書的な表現の意味で、「ビジョン」とか「見えているもの」、
「まだ実現していないが、見えているもの」
…というような意味で使われている。
まぼろし…というと、
なんだか実態の無い幻想のようにも、
思えてしまう言葉だが、
今日の会で意味しているものは、
そうではなくて、
心に見えてきた現在の私の、何か…、
そんな意味。
講師は、詳細な内容のプリントを作って、お話をしてくださった。
元は二つの教会が、合同して一つの教会になった歴史がある。
礼拝堂はなんと四つ。それぞれ車で30~45分ほど離れている。
礼拝もそれぞれの礼拝堂で行われている(曜日や時間に工夫しながら)
そして、この教会に牧師は二人。
この二人が、全く対等の立場で、
牧師としての仕事を、一つの教会の中で行っている。
四つの礼拝堂を二つの地区に分けて、
分担して協力して、いろいろなことを行っている。
それを「共同牧会」と呼んでいる。
丹波新生教会の、
そうしたシステムが、すごいなぁと思うのは、
そのやり方…
…二つの教会が合同して、四つの会堂を用いて、
二人の牧師を招聘して、一つの教会として歩む…
…を採用した理由が、
「小さい教会どうしで、どちらも人数が少ないから、
くっつかないとしょうがない」というような、
後ろ向きな考えではなくて、
このようにすることで、活き活きとみんなでやっていこう、
という前向きな考えからだ、ということ。
(ちなみに、四つの礼拝堂で、会員は合計121名)
そのような丹波新生教会の、いろいろな活動について、
お話を聞くことが出来て良かった。
二人の牧師は、よく話し合い、
お互いにズレが出ないようにしているとのこと。
「大切にしているのは、謙遜、ということです」と語られる、
お若い二人の牧師の言葉を聴きながら、感銘を受けた。
二人の牧師、また地区伝道部の皆様、出席者の皆様に、
感謝を申しあげます。
京北教会の生け垣に咲く花。
教会の生け垣、枯れた花ばかりのように見えるが、
よく見ると、その中に咲く花がある。
野紺菊。
一つの花が咲くことによって、
他の無数の花が咲く季節のことを思うことができる。
まぼろし、とは、
そんなふうに、心の目が見るもの─
いや、見えてくるもの、なのだろう。