京北(きょうほく)教会ブログ──(2010年〜)

日本基督(きりすと)教団 京北(きょうほく)教会 公式ブログ

<日本キリスト教団 八幡浜教会を訪れて>(2013)

──八幡浜教会を訪れて──

2013年 2月13日(木)

牧師休暇を利用して、四国を旅行したときのことです。
(教会名は「やわたはま」教会と読みます)

京北教会と八幡浜教会は共に、旧メソジスト教会の流れで、
礼拝堂の木彫り装飾に全く同じものがあります。
以下、ご覧下さい。


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 美しい教会堂が、愛媛の陽に輝く。
 1931年に建築されたヴォーリス設計による建物。

 愛媛県の南部を「南予」と呼ぶ。伊予の国の南…。
 南予にある教会を訪ねた。
 教会写真の掲載について牧師の了解をいただきました。
 ありがとうございました。

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 格調高い窓の造り。
 近年の手入れで、建物全体が綺麗に整備されている。


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 日本キリスト教団 八幡浜(やわたはま)教会。
 メソジスト教派の伝統を持つ。
 ということは京北教会と同じ伝統。

 毎日曜日の礼拝は、午前10時30分~11時30分ごろ。
 子どもたちの教会学校は午前9時から。
 大人も子どもも、どうぞいらしてください。
 また、教会付属の幼稚園がすぐ近くにあります。


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 階段を登って二階の礼拝堂へと。

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牧師の案内で礼拝堂を見せていただいた。
きょうだいのお二人とも牧師。

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メソジスト教会の伝統に基づく講壇の構造。
この柵で囲んだ形は「恵みの座」と呼ばれる。

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歴史を感じさせる説教壇。手前は聖餐卓。

 この写真の露光を上げてみたのが下の写真。


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 せっかく撮影させていただいたのに、
 露光の関係でわかりにくい写真になってしまったが、
 講壇の後ろの壁に、いばらを模した木の装飾がある。

 この写真を撮影することが、今回の訪問の目的の一つでした。
 しかし、うまく撮れなかったので…、
 Facebook八幡浜教会の写真を以下にお借りして掲載…

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 さて、次に…下の写真は、京北教会の講壇。
 後ろの壁の木の装飾に注目。


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 デザインとしては、ほぼ同じといっていいと思えます。
 ほぼ、というか、全く同じ? いばらのトゲの付き方も同じ。

 京北教会と八幡浜教会の礼拝堂の共通点は、
 この壁の装飾のみだった。あとは全く違う。
 それにしても、この壁のデザインは個性的。

 ある方からご教示を受けたのは、このデザインは、
 もともとゴシックデザインの教会窓ではないかとのこと。
 窓の周囲にいばらの装飾が使われていたことから、
 そのデザインの部分だけを取り出して、
 一つの意匠として壁に用いたのではないか…と考えられる。

 京北教会は会堂建築が1924年
 八幡浜教会は1931年。
 共に当時のメソジスト教派に属していたから、
 建築に関しても何らかの共通のものがあったのだろうか。

 八幡浜教会はヴォーリス設計(詳しいことは不明とのこと)。
 京北教会はそうではない。
 どういうつながりかはわからないが、
 建築に関して残っている資料があったら、
 また教えてください、と二人の牧師にお願いしておいた。

 他には1939~40年に京北教会に在籍した、
 森里忠生牧師の転任地が八幡浜教会だった。
 過去にそんな経緯があった。

 今となっては、教派としてのメソジスト教会は無くなり、
 様々な教派が合同した日本キリスト教団に属している。

 歴史は消えていき、忘れられていく。
 人の出会いを通して、再び視線があてられるまで。

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 礼拝堂後部に二階部分がある。(建物としては三階)


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 ふと上を見上げてみると、星がある。
 教会学校の子どもたちが、クリスマスの劇をする。
 イエス様の降誕劇(ページェント)。聖書の物語を劇として行う。
 そのときに、劇中でこの星が動くようになっているそうだ。

 クリスマスの時期を過ぎても、この星は、
 礼拝堂にそのままとのこと。
 「うちらの子どものときから、これあるよね」─
 八幡浜教会の幼稚園の卒園生であるきょうだい二人の牧師が、
 そう語っていた。


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 教会を出て、お二人の牧師が、教会のすぐ近くの、
 八幡浜の港を案内してくださった。
 

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 お二人の牧師の内の一人は、
 この4月から別の教会に転任されるとのこと。

 新しい船にのって、新しい仲間と出会いながら、
 また新しい旅に出るっていうことなのだろう。


 この日、幼稚園や教会のことでお忙しいなか、
 突然の訪問客に暖かく接してくださった、
 お二人の牧師、そして八幡浜教会に、
 心より感謝申しあげます。

 ブログの写真掲載も了解してくださり感謝。
 
   疲労なのか、教会を出たあと、
 私は体調不良を起こして、
 八幡浜を失礼しました。申し訳ない…。
 その後、京都へとその日の内に戻りました。
 
 
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 高速道路で帰る途中、松山近くの伊予の海に沈む夕陽を見た。
 いつか四国教区の青年キャンプを、この近くの、
 双海(ふたみ)というところで行った。
 夕陽の美しい浜辺のあるところ。15年前頃のことでしたか。

 
 美しい輝きを、今回の四国の旅で、たくさん見た。
 それを心に記して、さあ、京都へ帰ろう。