今回のブログは、「同志社神学協議会2012」のご報告です。
<解 説>
・2018年現在、「全国同信伝道会神学協議会」は2年に1度、8月最後の月・火に、同志社大学のハーディーホールと京都平安ホテルを会場に開催される一泊二日の会合です。同志社神学部または関係の出身者、旧日本組合基督教会の伝統の関係者、その他の何らかの関係者たちが、教師(牧師)・信徒などの区別なく集まる会合です。この会の名称は2018年から用いています。
・「西日本同信会」は、2年に1度、下記の「同志社神学協議会」のない年に開催される一泊二日の会合で、東中国、四国、九州で順番に開催される会合で、その性質は下記の神学協議会と同じです。
・上記西日本と同様、「東日本同信会」も東北などで開催されています。
・上記西日本と同様、「東日本同信会」も東北などで開催されています。
・「関西同信会」は1年に一度、4月に、兵庫・大阪・京都の三地区持ち回りで、教会を会場に開催される会の名称で、神学部教員の講演や、人事報告、交流の昼食会などを行う会のことです。
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以下、参考として、当ブログでの過去記事をご紹介します。
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以下、参考までに「西日本同信会」などの紹介です。
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2007年の西日本同信伝道会での主題講演は以下のアドレスをクリック。
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その他、京北教会牧師による、京都教区の各教会や、
その他、全国的にあちこちに行ったことの報告の、
「あちこち訪問記」は、以下のアドレスをクリック。
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──「同志社神学協議会2012」を訪れて──
2012年 8月27~28日(月~火)
同志社大学の「寒梅館」。
8月27~28日(月~火)にかけて、全国同信伝道会主催の、
「同志社神学協議会2012」の1日目前半が、
ここで開催されました。
「同志社神学協議会」の内容は、教会の様々な課題についての、
牧師と信徒の、総合的な研修会であると共に、
2年に1度の大交流会とも言えます。
今回は全体で350名が出席されました。
そのうち、牧師が3分の2を占めます。
同志社卒業生だけではなく、様々な人たちが来られます。
そして、同志社に歴史的つながりがある教会の、
信徒の方々が100名以上出席してくださいました。
日本キリスト教団には約1700以上の教会があります。
その中で、同志社との歴史的つながりがある教会、
(旧教派「日本組合基督教会」の系統の教会)
または同志社神学部出身の教師がいるといった形での、
何らかのつながりを同志社と持っている教会は、
現在、約300あると言われています。
午前11時半から「信徒交流会」が先に行われ、
その後、午後1時半から開会礼拝が行われました。
下の写真は、ごったがえしている受付のあたり。
階段を降りた地階にハーディーホールがあります。
地下のハーディーホールで、
開会礼拝と主題講演、発題が行われます。
下の写真は開会礼拝。
北海道の教会で、ご夫婦で伝道しておられる、
女性の牧師が、以下のような主旨の説教をなされました。
「どなたでも礼拝にいらしてください」と言いながら、
実際に様々な重荷を負った方が来られたときに、
教会では遠巻きにしてその人を見ている、
というようなことはないだろうかと、
牧師として自問自答しつつ…、
一歩一歩を皆と共に歩んでいます。
あるとき、教会でみんなで麦を植えて作った、
手作りのパンを用いて、聖餐式をしたところ、
手違いでパンが崩れてポロポロになってしまい、
みんなで笑いながら、なんとか工夫して口に入れたこと…。
教会の礼拝では、子どものいびきだけではなく、
盲導犬のいびきも聞こえてくること…。
そんな教会が、みんなで一緒に歩めていることの幸い…。
苦労があっても、いや、苦労があるからこそ、
その日々のなかで、聖書の言葉が確かに響いてきます。
「涙と共に種をまく人は、喜びの歌と共に刈り入れる。
種の袋を背負い、泣きながら出ていった人は、
たばねた穂を背負い、喜びの歌を歌いながら帰ってくる。」
(詩編126編6節)
開会礼拝のあと、この2年間に逝去された、
教職者たちの名が読み上げられ、
追悼の祈りが献げられました。
そして、ソプラノ歌手の管 英三子(すが・えみこ)さんの、
「われをも救いし」(Amazing Grace)の独唱が、
逝去者を記念して献げられました。
300名ほどの出席者。
共に、祈りを合わせました。
下は、全国同信伝道会の会長のご挨拶。
次に、今年の主題講演「プロテスタンティズム」。
「良心、自由、寛容」を、宗教改革の精神にさかのぼりつつ、
現代において理解していたいという願いを持って、
委員会で話し合って設定したテーマであるとのこと。
講演者は同志社大学神学部教授の水谷誠先生。
講演中の先生の写真は、撮り忘れたので無し…。
同志社大学の神学部は、昔は、
左側の「クラーク館」で授業をしていた。
現在は、クラーク館には「クラーク・チャペル」があると共に、
一階には大学の「キリスト教文化センター」の事務所があります。
神学部は、現在は右側の「神学館」で授業をしています。
神学部専用図書館や、「神学館礼拝堂」がここにあります。
そして学内最古の礼拝堂として、
現存する日本最古のレンガ作りの礼拝堂として、
(2012年現在、空調設備を付けるために工事中)
同志社女子大には、
講堂でもある「ファウラー・チャペル」(栄光館)があります。
大きな素晴らしいパイプオルガンが設置されています。
…などなど、考えてみると、
同志社はいくつもの礼拝堂、ホールがある学校です。
新島襄の言葉が掲げられています。
同志社の草創期における卒業生への言葉。
“Go,go,go in Peace.
Be Strong.
A Mysterious Hand will guide You!”
心を安らかにして、
行け、行け、行け。
大丈夫だ。
神の秘密なりし御手が、
君たちを、お導きくださりたもう!
(筆者は、こんなふうに、訳してみました)
さて、同志社神学協議会の話に戻って…。
主題講演のあとに、今度は、教会の信徒3名による発題。
京都教会、南大阪教会、天満教会(大阪)から、
3名の信徒が発題。
各個教会のワクを越えた全体での「伝道体制作り」の可能性、
祈りをもって各個教会が持てる力を互いに献げあうこと、
教会の現状(会堂中心、日曜中心、教職中心の伝道)の打破、
信徒の働きを養成していくこと、
などが提言されました。
その中で、ある発題者の方が、これからの教会では、
社会の中で信徒がどのような重荷を負って生きているかを、
よく理解しあうことが必要であるとの主旨のことを、
マタイによる福音書11章28~30節を引用しつつ、
「くびきを負う」という言葉を用いて、
「信徒が社会の中でどんなくびきを負って生きているか、
そのことを教会はよく知らねばならない」と、
語られたのが印象的でした。
どれも有意義で実感のこもった、信徒の皆様からの言葉だった。
よく準備なされた発題をいただき、感謝申しあげます。
ハーディーホールでのプログラムを終えると、
大勢の出席者が次々にタクシーに分乗して、
次のプログラムの会場となる、
「関西セミナーハウス」へと移動しました。
こちらで夕食交流会と、宿泊、
そして二日目の協議会が行われます。
京都の市街地から少し離れた、自然の中にあり、
落ち着いた環境を提供してくださる研修施設です。
だんだんと人が到着し、夕食会場がいっぱいになっていきます。
九州から来られた牧師に、食前の祈りをしていただきました。
そして、乾杯!
さあ、みんなで食べましょう。
遠路はるばる、主にあって、皆様が来られたのです。
北海道から九州まで、全国からの出席がありました。
(沖縄からは悪天候で残念ながらご出席を断念された。残念!)
ドイツから一時帰国の方もおられました。
夕食交流会には、信徒・牧師合わせて約200名が出席。
食事の進んだころに、各地方(教区)ごとに、
出席者が壇上にのぼって、一人一人がマイクを持って、
簡単に自己紹介。一人一人の言葉に拍手がわきました。
本当に、いろんな方が参加して、にぎやかでした。
赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえます。
ベビーカーを押す若い夫婦が何組もおられました。
子どもたちが、夕食会場を走り回って賑やかでした。
こうして、様々な人たちが、ここに「共にいる」ことは、
単なる偶然や、人を寄せ集めた結果ではありません。
一人一人の良心、自由、寛容の結実であり、
主イエス・キリストの教会の結実です。
主催者、実行委員会の方たちに心から感謝いたします。
夜9時に夕食交流会を終了。1日目はこれで解散です。
このあと、同志社卒業生たちは学年ごとの同窓会として、
二次会に出発したり、セミナーハウスに宿泊する方たちは、
そのままここで懇談を続けたり…。自由に過ごしました。
二日目は、朝9時から、協議会として、京都と愛媛から、
二人の牧師が、教会の連帯の今後のあり方について、
発題をして、その後会場で意見交換をしました。
その後、同志社神学協議会の主催者である、
「全国同信伝道会」の、ネットワーク・教師養成・財政・人事の、
各部門からの報告や、全般的な報告などがありました。
最後に、東日本大震災の被災地の牧師から、
地域と教会における現状と、
今後に向けた様々なお話をいただきました。
閉会礼拝を行った後、現地実行委員の方たちに、
感謝の拍手をみんなで贈って、
「同志社神学協議会2012」は、正午に終了しました。
そして、誰もが、それぞれの生きる場所へ、
それぞれの教会へと、帰って行きます。全国各地へと。
そうして、各人の車やタクシーで、
ごったがえしていた駐車場が、空っぽになりました。
さっきまで数百人がいましたが、もう、誰もいません。
夏の終わりの、同志社神学協議会でした。次は2年後です。
友人たち。ありがとう。
最後に、8月26日(日)の京北教会週報に掲載した、
「宣教のことば」欄を掲載します。
京北教会週報「宣教のことば」欄
収穫は多いが、働き手は少ない。
だから、収穫のために、
働き手を送ってくださるように、
収穫の主に願いなさい。
ルカによる福音書 10章 2節
イエス・キリストの言葉です。
町や村に人々をつかわして、宣教にあたらせるときの言葉です。
あなたたちの働きは収穫が大きく、そのために、
収穫する働き手が、足りなくなるほどだと言われています。
私たちで収穫するには、手が足りないないほどに収穫は大きい。
それゆえに、私たちは限界を感じるのです。
私たちの無能が責められているわけではありません。
収穫の大きさと仲間の必要を、ここで教えておられるのです。
私たちにとって収穫とは何でしょう。
それは自分が、一人で抱え込んで喜ぶものではなく、
受け取って神様にささげ、みんなでそのことを喜ぶものです。
その収穫とは、一人ひとりの人間の、存在そのものの救いです。