京北(きょうほく)教会ブログ──(2010年〜)

日本基督(きりすと)教団 京北(きょうほく)教会 公式ブログ

<日本キリスト教団 長浜教会を訪れて>(2012)

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    ─長浜教会を訪れて(2012)─  
 2012年 67() 
 
 京都教区教師部の委員会・研修会出席のために、
 筆者は、この日初めて、長浜教会(滋賀県長浜市)を訪れました。
 
 長浜教会は、今年で創立127年目を迎えます。(2012年時点)

 (注)これは2012年のブログ記事です。2019年4月からは、井上正道牧師が
    長浜教会に就任されています。
 
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〒526-0831 長浜市宮司町1089-2
T. 0749-62-4064 F. 0749-62-4064
創立:1885年6月10日
主任担任教師:井上 正道(いのうえ まさみち)
礼拝:毎日曜日10時30分から
聖書研究会:毎水曜日10時30分から、同14時から
    教会学校あり
 
(注) 上記の地図とデータは2019年4月の京都教区HPからです。
ご提供に感謝します。
 
 



★他に、京北教会牧師が、滋賀や京都など、
 各地の様々な教会などを訪れた記録の、
 「あちこち訪問記」のコーナーをホームページに作っています。
 下記のアドレスをクリックすると開きます。
 よろしければ、どうぞご覧ください。
      「あちこち訪問記」


 以下、2012年の訪問記事です。
 このブログへの写真記事掲載を、
 快く了解してくださった、
当時の、長浜教会の川上幹太牧師、
 また、長浜教会の皆様に感謝いたします。


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移転新築された二代目の会堂は、
明るくモダンな外観の建物です。
川べりに建てられて、敷地が広く、
何台もの車を停められます。
 
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屋根付きの駐輪場もあります。 
 
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礼拝堂。青いステンドグラスがきれいです。
 
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 使い勝手のよい、多機能に使える礼拝堂です。
 
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 切支丹(キリシタン)禁制の立て札です。
 滋賀県太政官布告
 旧会堂に大切に保管されてあったそうです。
 実物の重みを感じます。
 創立127年の教会ならではの保存物が、
 他にいくつも置かれていました。
 創立当時の教会看板、十字架の入った屋根瓦、
 等々です。
 見学を希望される方は、
 事前に教会にお電話なさってください。
 
  
 
 では、そろそろ昼食をいただきましょうか。
 予約いただいていた、
 長浜商店街に古くからある店へと向かいました。
 
 駐車場が無い店なので、近くの長浜教会員のお家の駐車場に停めさせていただきました。おかげでゆっくりできました。ありがとうございます。
 
 
 さて、この店で、運ばれてきたお食事は…
 
 
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 「焼き鯖(さば)そうめん」。長浜名物。
 焼いた鯖を、さらに煮て、その煮汁をふくませた、温かいそうめん。
 どっしりした焼き鯖が、よく煮込まれて載っている。ごちそう。
 
 福井から鯖を京都に運ぶ「鯖街道」と呼ばれた道がありました。
 鯖は傷みやすいので、焼き鯖にして運ばれ珍重され、
 その貴重な焼き鯖を、できるだけ大勢の人と共に食べるために、工夫して作られたのが、このそうめん料理です。
   祝い事などのときによく作られた歴史があるとのこと。
 
 焼き鯖の出汁をふくんだ、そうめんの色が、
 見る前に想像していたより、ずっと綺麗でした。
 
 そして、下は「焼き鯖寿司」。
 しそと生姜がはさんであり、それをさらにわさび醤油でいただきます。
 
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 どちらも、じっくり鯖の旨さを味わって堪能しました。
  
 名物料理をいただきながら、長浜教会牧師から、
 長浜のこと、教会のことなど、
 いろいろと興味深い話を聞かせていただきました。

 
 たとえば、下のポスター…。
 
 
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    これは、長浜教会の中に掲示されている、
 ペンテコステ(聖霊降臨日)礼拝のためのポスター。
   
 下は、長浜教会のクリスマス礼拝のポスター。
 昨年と一昨年。
 
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 これらの素敵なポスターの絵は、いったい誰が…?
  それは、長浜教会牧師です。
 
 牧師のマンガ家としてのペンネームは、「家名」(かめい)さん。  
 マンガ家といっても、一般商業誌に描くのではなく、
 自費出版で何冊も何冊も出して、広くファンを得ているという形です。
 
 教会のポスターと違って、自費出版のマンガで描いている内容は、
 「キリスト教のマンガ」ではなく、「一般的なマンガ」です。
 
 
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 上の写真は、彼のたくさんの自作マンガの中の、ほんの一部です。
 
 彼は、既にあるテレビアニメの題材や絵を、
 自分なりに受けとめて翻案しながら、
 オリジナルな物語で作品を創ります。
 これを「二次創作」と呼びます。
 
 元来のアニメの著作権を侵害しないために、
 必要事項を明記し、
 決してこれで商業的利益を得ないという、
 ルールとマナーを守ったうえで許された創作活動が、
 「二次創作」です。
 
 彼が、自ら描くマンガの、
 主たる題材として活用しているのは、
 上の彼の絵のもとになっている、
 「けいおん!」という題名の、
 人気アニメ。
 
  (注)「けいおん」とは、
    学校のクラブ活動「軽音楽部」の略称。
 
 この「けいおん!」というアニメに、
 長浜教会牧師の描くマンガと、
 キリスト教との、以外な接点が隠されています。
 
 カギは、長浜近隣の豊郷町にある、
 「豊郷小学校旧校舎」。下の写真。
 
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 アニメ「けいおん!」の主人公たちの舞台となる、
 架空の高校は、実は、
長浜に近いところにある、
「豊郷
(とよさと)町」にある豊郷小学校の校舎を、
 そのデザイン上の素晴らしさから、
 作画のモデルにしています。
 
 豊郷小学校の旧校舎は、
 近江兄弟社に関係する建築家として名高い、
 長らく町民に親しまれていましたが、
 耐震対策はなされていないので、
 一時、この校舎を建て替えるか・残すかで、
 大きな問題になったことがありました。
 
 現在は、ヴォーリズの設計した旧校舎として、
 歴史的に貴重な、素晴らしい建築物として、
 後世のために残されることになりました。
    新校舎は、同一敷地内の旧校舎の隣に建てられました。
 
 そして、旧校舎は、現在、
 町の行政機関が中に置かれると共に、
 建物を広く全国の人の来訪に開放されています。
 
 それだけでも、充分にすごいことなのですが…
 
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 さらに、この校舎がアニメ「けいおん!」の舞台の、
 架空の高校の校舎の、
 デザイン上のモデルとされたことから
 たくさんの「けいおん!」ファンが、
 全国から訪れる観光地となりました。
 喫茶室や関連グッズ販売所も設けられて、
 にぎわっています。
  
 上の写真の、校舎三階部分が、
 広い音楽室になっていて、
 それがアニメでの軽音楽部の活動の、
 舞台のモデルにされたとのこと。
 
 
 では、旧校舎の中を歩いてみましょう。
 案内役は長浜教会牧師。
 
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 ユニークなことに、旧校舎内の階段の手すりには、
 イソップ物語の「うさぎと亀」の像があります。
 
 校舎内の手すりに、この2匹の像だけでなく、
 亀とうさぎが手すりの上を走って(歩いて)いる像や、
 うさぎが寝ている像もあります。
 小学生たちは、毎日これらの像を見て、
 6年間を過ごしました。
 
 この「うさぎと亀」の像を主題にして、
 長浜教会牧師は、
 オリジナルなマンガ作品(下の写真)を描き、
 自費出版しました。
 クリスチャン建築家ヴォーリズの、
 「想い」を今に伝えるかのように……。
 
 
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  その他に戦時中の音楽部の高校生たちの物語を描いた、
 オリジナル作品もあります。
 
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  これも、アニメ「けいおん!」の登場人物を翻案して、
 豊郷小学校旧校舎を背景に用いて、創作した作品。
 
 旧校舎の美しい建物が保存されていることで、
 これらの作品が生み出されています。
 
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 下は、旧校舎の隣、旧図書館内の、
 喫茶室・名産品販売所の一角。
 
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 上の写真の手前、
 「とよさとみやげ どら焼き」の包み紙に、
 使われている旧校舎の絵も、
 これまた長浜教会牧師が描いた作品。
 
  彼は、特技のマンガを生かして、地域活性化のための、
 市民の集まりにも参加している。そのつながりから、
 こうした仕事を依頼されるようになったそうです。
 
 豊郷駅の近くには、赤い「のぼり」(旗)がいくつも立っています。これらは「豊郷町観光協会」の旗。
 
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 この、のぼりに描かれた、ウサギと亀のマンガは、
 長浜教会牧師が描いた作品です。
 
 「ようこそ聖地へ」─。これは、豊郷町は、
 アニメ「けいおん!」のファンにとっての、
 聖地という意味です。
 
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 楽しい一日が終わりました。
 京都教区教師部委員会・研修会は、これにてお開き。
 
 
 
 
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    長浜教会の、駐輪場につるを伸ばしている、
 ブドウの枝。
 
 
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 ブドウのつるが、中空へと伸びていました。
 このつるは、どこにつかまるつもりなのですか?
 支えるものが、何もないのに、
 空へと伸びていく……。
 
 それでも、根本のほうに、
 小さな実がつきはじめています。
 
 
 
 
 
    「私はぶどうの木、
     あなたがたはその枝である。
     人が私につながっており、
     わたしもその人につながっていれば、
     その人は豊かに実を結ぶ。」

         ヨハネによる福音書15章5節
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                                        
 

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  このほかに、滋賀県にある教会を訪れた、
  ブログ記事の一部を以下にご紹介します。

  よろしければ、どうぞご覧ください!
 

                                      

 
 以上とは別に、京都教区の「教区大会」の報告が、
 以下のブログにあります。
 京都教区の多様な活動の一環としてご覧下さい。

www.1000aikotoba.com

                                 

 
 そのほか、京都府や全国の教会など、  各地を訪問した記録の、 
    ブログ一覧が以下にあります。よろしければご覧ください。